生と死のキョウカイ 1

 2018-05-21
小倉孝俊先生
小倉孝俊先生


まぁ我々が蘇生させるさ 何度死んでもね


「生と死のキョウカイ」第一巻


ファンタジー世界において、教会という存在。
無残にも散った冒険者の魂を。
金さえ払えば何度でも生き返らせてくれると思われがちではありますが。
実はそうではないのです。

きちんと審査、「最後の審判」をして。
生き返らせるに値した人物かどうか教会が見極め、蘇生に到ります。
そんな教会にヒロイン・エステルが居たのですが。
彼女は極力、蘇生よりも埋葬して天に召された方が良いと考えるのです。


ということで。
この生き返りシステムに疑問を抱く教会のシスターの物語。
確かにドラクエ世代の我々としては。
RPGは死んでも生き返るのが当たり前なところがありますから。
よくよく考えたら、こんな罰当たりなことありません。
オキヌちゃんが「死んでも生きられます。ちょっと死ぬほど苦しいけど」なんて言ってました。


教会の定める蘇生限度回数は12回。
それを越えると魂は永遠に彷徨い続けてしまうと教会の教えを守ってきたシスター・エステル。
しかし、とある事件に巻き込まれ。
13回目の蘇生をしてしまいますが。
いつも通りに生き返り、神罰が下ることもありませんでした。

無限に蘇生は可能なのか、教会の教えは間違っているのか。
悩み、真実を求めるエステルなのでした。


金に意地汚い神父や、遺体をいじりたいだけの変質者が居たりと。
ギャグっぽいノリで始まる物語でしたが。
人の生死に関する業の深い、重いストーリーでありました。
自分の貫いてきた信仰に疑問を抱くシスターの苦悩が真摯に描かれております。
人知を超えた宗教的解釈ではありますが。
読んで、考えさせられる題材ではありますね。

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