魔王が宿屋をやっていぬ。　1

吉野貝先生


フェニックスのくちばしの下のプルプル


「魔王が宿屋をやっていぬ」第一巻


魔王・フェンリルが支配するファンタジー世界。
ひとりの勇者が現れ。
魔王を倒し、魔王は犬の姿にされ、平和が訪れました。

そして、その魔王だった犬は、というと。
ダンジョン近くの宿屋で冒険者相手に宿屋を経営しているのでした・・・


ということで。
もうすっかり「ただの喋る犬」、宿屋のマスコットと化した魔王の物語。
一緒に働く看板娘・リリスという少女を溺愛し。
すっかり俗世に飲まれた、ゆるふわファンタジーです。


もと魔王が経営する宿屋「ホテルニューオオイヌ」
そこへ泊まりに来た魔法使い見習いの少女・オフィーリア。

看板娘・リリスとの温かい交流もあり。
すっかり打ち解けた際、魔王フェンリルの毛並みを褒め称えたのが運の尽き。
あらやだこの娘ったら、と二、三発叩いたら即死してしまったのです。


死んでも大丈夫！
友人の僧侶が軽いノリで復活の儀式とかして。
記念にスマホで自撮りしちゃうような軽い世界。

とにかくリリスちゃん過保護な魔王は。
冒険者の学校へ通うことになった彼女をひどく心配し。
リリスに「最大ｈｐアップ」などの補助魔法かけまくったり。
担任に菓子折り持っていくなど余念がありません。

なかなか斬新ですね、これは。
ファンタジーなのに海へ行ったり、コミケに参加したりと。
結構無茶するエンジョイ勢的な要素が楽しめます。