駆除人　１

浅川圭司先生・花黒子先生


喰ったら死ぬかもだが（笑）


「駆除人」第一巻


生前、害獣害虫駆除の仕事をしていた主人公・ナオキ。
彼が死ぬと異世界に転生されていました。
見慣れぬ世界で、剣も魔法も使えない彼は路頭に迷いましたが。

ネズミのような小型モンスターなら生前の害獣駆除の知識でなんとかなるのではないかと。
街の下水道に発生したマスマスカルというモンスターを駆り尽くしてしまったのです。


ということで。
お馴染み、なろう系異世界ファンタジー作品。
今巻の主人公は駆除業者のオッサンです。
地味ですが確かにモンスターも害獣、害虫みたいなものですからね。
倒すのに剣や魔法より、毒エサ撒いたほうが効率は良いです。


普通の冒険者が苦労して数匹殺してくるのがやっとな仕事が。
ナオキは特製の毒餌で数百単位でモンスターを狩りまくります。
結果としては大成功だったのですが。
冒険者ギルドのほうから、報酬が払いきれないから勘弁してくれと言われてしまいます。

そんなことをしているうちに。
ナオキの冒険者レベルが、いつの間にやら勇者レベルにまで上がってしまっていたのです。


周りの連中はナオキのことを掃除屋だと馬鹿にしますが。
本人は世間体など、どうでもいいのでモンスター駆除さえ出来ればいい。
でも実は物凄く強いよという、サービス業者にとって希望の星のような作品。
こういう縁の下の力持ち的な雰囲気、好きですねえ。

ギルドの受付の獣人お姉ちゃんやら。
助けた奴隷の女の子に惚れられるナオキでしたが。
彼女らと別れを告げ旅立つ彼。
軟弱軟派な、なろう系主人公が多い中で渋い感じではないですか。