マグメル深海水族館　1

椙下聖海先生


あなたがまだ本当の深海を知らないから


「マグメル深海水族館」第一巻


近未来。
東京湾の海底にオープンした世界初の深海生物水族館・マグメル。
そこで清掃員のアルバイトをしている主人公・天城航太郎は。
子供の頃から深海にあこがれていて。
いつか飼育員になりたいと思っていたのでした。


ということで。
生きた深海生物が間近に観れる夢のような水族館の物語です。
私も大好きな深海。
宇宙や太古の恐竜よりも身近にありながら。
まだまだ謎が多いところに魅力を感じますね。


幼少の頃、暗くて地味な深海生物をバカにされるのが悔しくて。
深海水族館で働くことを決意した航太郎でしたが。
今はまだ、ただの清掃員。

じっと動かないままの深海の掃除屋「ダイオウグソクムシ」と。
自分を照らし合わせて暗い気持ちになってしまう彼。
しかし水族館の館長はグソクムシも華麗に舞うことが出来ることを教えてくれるのです。


シーラカンス、オウムガイ、ダイオウイカ、リュウグウノツカイ・・・
今の水族館では標本ですら、なかなか見ることのできない生きた深海生物が泳ぎ回る。

一組のエビが一生添い遂げるカイロウドウケツのエピソードにジーンときたり。
ラブカの赤ちゃんを取り出すシーン。
巨大なマッコウクジラの登場などゾワゾワしちゃう。
こんな素晴らしい光景が広がる世界に胸がドキドキしますね。