迷宮ブラックカンパニー　1

安村洋平先生


無理ってのは　ほら吹きの言葉なんだよ


「迷宮ブラックカンパニー」第一巻


デイトレードなどで働かずに食べていける身となった主人公・二ノ宮キンジ。
まさに極楽のような人生が待っていたのですが。
ここで異世界転生。
ファンタジー世界に飛ばされた彼を待っていたのは膨大なる借金と。
それを返すために働く過酷な毎日なのでした。


ということで。
今回の異世界転生者は勇者など勝ち組ではなく。
逆に現実より辛くなってしまった負け組労働者の物語なのです。
転職して、前の職場のほうが良かったなあとか思う、アレみたいな。


迷宮の炭鉱現場でひたすら薄給で資源を掘る毎日。
だがある日。
キンジは迷宮の「隠し扉」を見つけてしまったのです。
そこには楽して宝石が手に入るダンジョンが広がっていたのでした。
これはいけると踏んだ彼は相棒のワニベくんと一緒に宝石捕りに出かけるのでしたが。
そんなに美味い話は無く・・・


金は命より重い！
圧倒的底辺から這い上がろうとする男のサクセスストーリーです。

弱い者ならあきらめてノタレ死ぬ運命にあるのですが。
この主人公、たまには調子に乗ることもありますが。
カイジばりのハングリー精神でこの異世界ブラック企業からの脱却を目指します。
拾った魔獣の美少女は超大飯喰らいというハンデもありますが。
このファンタジー世界で伸し上がっていく様を見届けたい作品でありますね。