大正処女御伽話 1

 2016-02-04
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桐丘さな先生


だって私の大切な御主人様ですもの


「大正処女御伽話」第一巻。


大正10年冬。
とある金持ちの息子として生まれた主人公・珠彦の元へ。
小さな女の子が嫁としてやって参りました。

少女の名は夕月。
事故により身体が不自由になった珠彦。
家族に捨てられ。
田舎の別荘でひとり暮らす彼のために買われてきた娘です。


ということで。
愛を忘れ、世捨て人のようになった主人公と。
その家に買われてきた少女のラブロマンス物語です。
大正という時代考察もしっかりとしており。
当時の思想や暮らしがわかりやすく伝わってまいりますね。

良家の坊ちゃんである主人公・珠彦は家族から見放され。
「お前は死んだことにしてくれ」と手紙で言われます。
生きる屍と化した彼を救ったのは。
世話役、そして将来の嫁として貰われて来た少女・夕月なのでした。

か弱い少女がひとり。
慰み者として乱暴されてしまうのではないかと心配したのですが。
14歳ながらにしてしっかり者の夕月は珠彦を励まし。
良き妻となるべく夫となる彼を支え続けるのです。

読んでてもう泣きそうになりました。

自分も親に奉公に出され孤独の身でありながら。
珠彦の為に甲斐甲斐しく家事すべてこなし一生添え遂げることを誓う。
まさに女の鏡である夕月に心打たれました。
塞ぎこんでいた主人公も彼女を幸せにしてあげたいと思うようになり。
まさに古き良き日本の純粋なる恋愛劇、良いね。

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