春の包帯少女　１

佐藤ミト先生


学生の本分は勉強だが　人の本分は愛だ


「春の包帯少女」第一巻。


主人公・ハルとその彼女・ナツ。
２人は周りからも公認の相思相愛の仲良しカップル。
いつも２人一緒で学園生活を満喫しておりました。

そんな彼らが住む町で起きている連続放火事件。

教室では「犯人はハル」というラクガキがされ。
動揺し、走り去るハルを追うナツ。
体育用具室で追いついた彼女が見たものは・・・


ということで。
サイコサスペンス・ラブストーリーです。
前半のラブラブイチャコラから突き落とされ感、ハンパないです。


ネタバレしますと、件の放火魔。
実は主人公・ハルが引き起こしていた事件なのですが。
彼はパイロキネシス、発火能力のある超能力者なのでした。

その彼を救おうとして全身大やけどを負ってしまう彼女・ナツ。
生死をさまよう意識不明の重態であった彼女。

自分の能力のせいで最愛の彼女が死んでしまう。
絶望の淵に暮れるハルの前に現れたのは集中治療室に居るはずのナツ・・・


能力者系のファンタジーではありますが。
不可解な点が多く、引き込まれますねえ。

ナツ、彼女もまた異様なほど早い治癒能力があるらしく。
数ヵ月後には学校に登校してきます。
発火能力のことを秘密にしてくれて。
元気になってくれた彼女にハルはどんなに安堵したことか。

ナゾの美少女転校生の登場や。
能力についての経緯など解らない事ばかりで。
続きが楽しみな一冊です。